第一話 ぼくの前に、突然恐竜の子供がやってきた
30すぎてから急激に結婚する友人が増えた
プロの独身生活も慣れてきた頃、同僚の結婚式に出席した
羨ましい気持ちもあるが、僕は一人が嫌いじゃなかった
主役の二人は幸せそうで、眩しく見えた
幸せのお裾分けをもらい、自分の結婚を想像しつつ、帰路につく
「ただいまー。」
返答がないと分かってるけど、毎回言ってしまう
あれ、見慣れた自宅の玄関をすすむといつもと何かが違う感覚に気づく
「だれか、、いる?」
僕はもらった引き出物を両手で大きく抱えて先に進む
消していたはずの電気がついている
誰だ、、、?
「きーーーー。」
ドアが開いた
「ぎゃーーーーー」
思わず抱えていた引き出物を投げた
![](https://w3ayan.com/wp-content/uploads/2021/08/img_6443-1024x711.jpg)
?!????!
なんだ??なんだこの生き物は????
あれから1ヶ月
どうして僕の家にきたのか
何が目的なのか
何をしゃべっているのか
全くわからない
だけど、僕についてくるのだ
この恐竜の子供ちゃんは
兎に角しばらくこの子と共同生活をする事を決めた
![ぼく](https://w3ayan.com/wp-content/uploads/2021/08/205BBAE2-8A0E-47C6-80B9-69D8CCED0500-150x150.png)
ぼく
おいでーご飯食べよう
![恐竜ちゃん](https://w3ayan.com/wp-content/uploads/2021/08/206D660F-5111-449E-B2A5-DB127703253A-150x150.jpeg)
恐竜ちゃん
へへへへっ
嬉しい時、「へへへへ」ということだけはわかった
つづく
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